GE~グッドエンティング~の1巻が恋愛指南本として素晴らしい件
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恋愛本 1巻, GE~グッドエンティング~
恋愛漫画で面白いのを見つけました。それがこちらの「GE~グッドエンティング~」です。
ちなみに私は漫画をレンタルで済ます派なため、画像はカバーが外されたレンタル商品のものになります。
ツタヤでパッと読んでみて面白そうだったので1,2巻だけ借りたのですが、いわゆる週刊ジャンプなどでよく見られる、男子の理想像を描いたラブコメやハーレム漫画とは違い、なかなか現実の恋愛に即した内容になっていて面白いと思いました。
なんというかデートの誘い方とか、どうやって異性と仲良くなればいいか分からない人向けの、恋愛教授本といった感じです。
特に面白かったのが「モテない人はたしかにこんなことやりがちだな」という感じさせられる部分があったり「アドバイザー役である黒川(女)の言ってることは正しいな」と共感できるぐらい、女性を落とすのに有効な手だなと感じたところでした。
しかもそういった内容を織り込みながらも、読んでいてハラハラドキドキキュンキュンする面白いストーリーです。
とにかく私が「GE~グッドエンティング~」の内容にすごく感銘を受けたので、1巻の中から「モテるための行動」として共感できると感じたところを、4つピックアップしました。ご覧ください。
1、告白
ストーリーの中で内海(主人公)が「好きな女の子にどうやって告白しようか」と雑誌を見ながら考えている場面があるのですが、アドバイザーの役割をしている黒川に一蹴され「物事には順序ってモンがあるでしょ」「慌てずしっかり急がば回れの精神でね」と言われてしまいます。
これは特に学生で多く見受けられるパターンのひとつだと思います。
モテる人なら突然よく知りもしない人に告白する方法でもうまくいくと思いますが、モテない男がこの方法を何度やっても「なんでおれはこんなにモテないんだ!」と苦悩してしまいます。
学生の頃って「顔」だけで物凄く好きになったりするんですよね。でもそれって恋愛の順序としてはあまり正しくありません。
普通は気になる女の子がいるのなら、まず喋ってみるべきです。喋らないと相手がどんな子かも分かりませんし、相手にも自分がどんな男なのか伝わりません。
話を漫画に戻すと「そんな状態で告白しても上手くいかない」と黒川が言っているようなものです。その通りだと思います。
2、部活練習に打ち込ませる
内海は池谷先輩(内海の好きな子)のいるテニス部に入部します。そこで黒川が徹底させたのが部活の練習です。しかも1人での居残り練習までさせます。池谷先輩は部長なので部全体を見ており、そんな内海の姿も捉えていました。しかも内海は運動神経がまったくありません。
ヘタだけど一生懸命練習する姿はそりゃ部長だったら、応援したくなる気持ちになると思います。
物事には順序があるというのはここにも表れてると感じました。
内海の目的は池谷先輩でしたが、普通は部活に入部するということの目的は部活動を行うことです。ですのでここでヘンに池谷先輩に近づきすぎるのは、物事の順序としておかしくなってしまいます。
まずは内海の人間性をよく見せる方法として、黒川は「ヘタだけど一生懸命部活に打ち込む姿」を選択したわけです。
その結果、二人っきりで朝練することに繋がります。
3、デートに誘う
朝練の日、池谷先輩が尊敬する相手(池谷が好きな人)のことを、池谷先輩を励ますために内海が悪く言ってしまい怒らせてしまいます。
これに対して黒川が「デートにでも誘えば?」と提案してきます。内海は「は?なんで!?ありえないだろ」黒川「もちろん怒らせたことは謝んなきゃダメよ?誤った上で誘うの」というやり取りを読んでいて、黒川めっちゃやり手だなと思いました。
なんだかんだこの後あるのですが、結局謝って池谷先輩を誘うときの言葉が「これは断れないわ」と思えるほどいいセリフでした。
それが「俺が知ってる結構美味い店があるんですけど、今度お詫びにごちそうさせてもらえませんか?」です。
このセリフには色々な伏線が張り巡らされています。
・美味い店→言われた方はどんなお店なのか気になる。
・お詫び→お詫びと言われると断りにくい
・ごちそうさせてもらえませんか?→相手のメリットがあがる
このセリフは日常で何気なく女の子を誘うときにかなり使えますよ。「デートしてください」と素直に言うことも時には重要ですが、それよりも相手のメリットになるようなことを織り交ぜながら伝えれば、格段に誘える確立が上がるはずです。
しかもデートという言葉が出ていないところもポイント高いです。デートだろうがデートと言ってなかろうが、1対1で出かけることには変わりありません。まずはその既成事実を作ってしまうことが大切です。
「付き合ってください」と言って断られて「試しに付き合ってください」と言ってOKだった場合と一緒です。付き合っていることには変わりありません。
どんな方法でもなんと言ってもいいので、相手に一歩踏み出させることが重要です。
4、リハーサルデート
池谷先輩とのデートの前に黒川とリハーサルデートをすることになりました。ここで黒川があれこれダメだししてくれるのですが、これがごもっともな意見ばかりでした。男性がデートするときはぜひ気を付けて欲しい内容です。
黒川が出したダメ出し一覧
・清潔感のある服装と香り(汗臭いのは論外、香水のつけ過ぎもよくない)
・女性の足元を見て、相手の歩くペースに合わせる
・食事メインのデートでラーメンはNG(出てくるのも食べ終わるのも早いから)
・キレイに食べる(食べ方が汚いと清潔感を失う)
・自分の話ばかりしすぎない
・行こうとしている場所は確認しておく
・ショーウィンドウで自分のカッコチャックしない。髪もいじらない
・片思いの状態で個室はなし(カラオケ)
・しょっちゅう携帯を見ない
・手を洗ったら服でふかない
これらダメ出しを言った最後に、もっとも大切なことを黒川が言います。
「今日アンタにダメ出ししたように、デートを成功させようと思ったら、いろいろ気を配んなきゃいけないのよ。それを面倒くさいって切り捨てるか、前向きに取り入れるかで出てくる結果は全然違うわ」
どれだけやれるかよりも、取り組む姿勢が大事だとゆうことですね。男はこの言葉を肝に銘じておきましょう。
おわり
以上が1巻を読んでの「モテるための行動として共感できる部分」でした。
これを書いている「流石 景」という作者は、かなり女性のことを分かっている人物だと、作品を通して伝わってきます。ずっと漫画だけに青春をかけてきた人ではかけない恋愛の奥深さが、この漫画にはありました。なんて思っていたのですが、調べてみたら書いている人は女性でしたw
私はこの記事を書いている時点では2巻までしか読んでいないので、この作品が最後まで面白いのかは分かりません。
しかし1巻の内容は「恋愛の教科書」みたいだったので、ぜひ多くの男性に読んで欲しいと思いました。
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