信頼できるデータを見つけたので結婚相談所の実態をまとめた
結婚相談所ってどのくらいの人が利用しているのか?また利用した人の成婚率はどのくらいなのか?ネットで調べてみても信頼できそうなデータを出しているところって全然なかったのですが、すごく調べたらありました。
それは経済産業省が、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して行った調査を元に作られた報告書で「結婚相談・結婚情報サービス業界統計」というものです。平成21年度に調査し、平成22年2月に報告書を発表しています。
一般のインターネットモニターアンケートで51,894 人から回答を貰い、そのうち結婚相談所の利用者調査として、1,205 人から回答を集めた結果を元に、報告書はまとめられています。集計のやり方やどんな人に調査を行ったのか、詳細に記載されているので、かなり信頼性が高いデータといえます。
全154ページにも渡るこのデータを元に、気になる結婚相談所の実態を見ていきましょう。
結婚相談所の利用率
本業界のサービスの利用経験者は、経済産業省『少子化時代の結婚関連産業のあり 方に関する調査研究(H18)』の中で、20 代~40 代前半のうち約 185 万人と推計され ており、これは、この年代の人口約 4,200 万人(2005 年国勢調査時点)の約 4%の割 合である。
「日本人口の4%」と聞くと、少なく感じるかもしれませんが、人数で表せば185万人の方が利用しているので、すごい数です。
これだけの利用者がいるので、結婚相談所を使うことは恥ずかしいことではないと思います。
結婚相談所利用後の婚姻の状況
これ一番気になりますよね?これがハッキリしないことには、結婚相談所への登録を踏み切る決断が鈍ると思います。
この問題に対して、しっかりと調査結果が示されていました。
サービス利用経験者のうち、男性 21.3%、女性 20.0%が「サービスで知り合った人 と結婚をした・婚約中」と回答している。「サービスで知り合った人ではない人と結婚 をした・婚約中」と併せて 5 割弱がサービス利用後に結婚または婚約をしている。
一説には実際に結婚相談所を利用した人の10%しか結婚に至っていないと言ってる専門家もいるのですが、こちらのデータによると20%の方が結婚できています。このデータは新しいですし、集計した数も多いのでより有力な結果だと思います。
しかし50%以上の方は利用後も結婚していないんですね。理想が高過ぎるのでしょうか?
これを少ないと捉えるかは、見ているあなた次第となりますね。
結婚相談所利用後の交際の有無
結婚まで至らなくとも相談所を利用することで、交際することができた方たちがいます。その割合がこちらです。
「サービスで知り合った人と交際をしたことがある」との回答は、男性が 47.1%、 女性が 48.7%となっており、男女ともに約半数はサービスを通じて交際をしたと回答 している。
このデータは結婚相談所の有効性を示したデータだと感じられました。交際後、結婚に至るかまではその人たち次第なので、そこまでは結婚相談所は関与できません。
あくまで結婚相談所は出会いを提供する場なので、その役目は十分果たしているのかもしれません。
そのような意味では結婚相談所が掲げている成婚率50%というのは、あながち信じられなくもない数字なんだと思いました。
結婚相談所の利用期間
利用期間というのは特に決まっていないので、人ぞれぞれだと思います。では利用者はどのくらいの期間利用することが多いのか見てみましょう。
直近に利用したサービスに加入していた期間を婚姻状況別に見ると、「サービスで知 り合った人と結婚をした・婚約中」の者のうち、2 割は、6 か月以下の加入期間となっ ている。
4割の方が1年以内の利用をしています。やはり安いサービスではないので、短期決戦が好ましいのでしょう。
しかし1年以上利用している人もかなりのいます。無回答とあわせると50%を超えるので、なかなか自分の決めた相手の条件を柔軟に変更することができないのかもしれません。
結婚相手に求める条件
結婚相手に求める条件は結構相談所に登録する前と、実際に登録した後では変化があるようです。
サービス入会時と入会後を比較して男女別でみると、男性は、入会前より入会後の方が「年齢」、「容姿」での「意識していた」との回答が大きく減少している。 女性は、「意識していた」との回答が「趣味や関心の一致」で大きく増え、「年齢」 と「職業」で大きく減少している。
サービス入会後の婚姻状況別を比較して男女別でみると、男性では「サービスで知り合った人と結婚した・婚約中」は、「結婚しておらず、婚約中でもない」よりも「性格や価値観の一致」「健康」を「意識している」との回答がより多く、「年齢」「容姿」 を「意識している」との回答がより少なかった。
このデータは結婚できる人と、できない人を顕著に表していると思います。
男性であれば年齢や容姿など、見た目以外の女性の魅力に気付ける人が結婚しています。そのような魅力に気付かない方や、もしくは絶対に容姿は譲れない!という方は結婚できない傾向が強いようです。
結婚相談所に対する利用者の評価
これもネットの意見を見ていると「実際どうなの?」と疑問に感じることが多いのですが、このように数字になっている分かりやすくて良いですね。
サービス利用経験者の 4 割弱は、サービスを利用して「とてもよかったと思う」、「どちらかといえばよかったと思う」と回答している。
それと「サービスで知り合った人と結婚をした・婚約中」の者は、7 割以上がサービスを利用して「とてもよかったと思う」、「どちらかといえばよかったと思う」と回答しているが、それ以外の者は、「とてもよかったと思う」、「どちらかといえばよかったと思う」 の回答が 2 割程度であり、特に「とてもよかったと思う」は 3%弱と低い。
これは利用者の心構え次第で、結婚相談所のサービスが良かったか悪かったか分かれているように感じられます。
条件の良い人を連れてくるのが当たり前と考えている方には、不満に感じるのでしょうね。
2ちゃんねるなどの匿名掲示板を見ると、結婚相談所の相談員の悪口が書いてあるのですが、この結果を見ていると、そのような人はきっと結婚できない人なんだろうなっと感じずにはいられませんでした。
結婚相談所登録会員の年齢
男性はご覧の通り35~44歳の登録者が半数以上です。一方女性は30~39歳の方が多いです。
男性は相手の条件に35歳以下を希望することが多いと聞きますが、その境目にいる方がこんなにも多くいます。
結婚相談所は最終手段という感じが、ひしひしと伝わってきます。
利用したことがある結婚相談所の数
68%の人が1社と回答しているのですが、注目すべきは残り3割以上の方です。この人達は掛け持ちもしくは乗り換えで結婚相談所を利用しています。
結構高額な結婚相談所をはしごするほどなので、結婚に対する本気意識が高いことと感じられます。
利用者が結婚相談所を選んだ決め手
直近に利用した事業者を選択した際の決め手は、男女ともに「価格」が最も多かった(男性:37.4%、女性:39.8%)。また、「業態(サービス提供業態)」(男性:33.3%、女性:32.8%)、「提供サービス内容」(男性:31.9%、女性:27.4%)、「会員数」(男性:30.3%、女性:23.9%)、も高かった。女性は男性よりも「価格」をより重視しており、男性は女性よりも「提供サービス内容」「会員数」をより重視している傾向がある。
提供サービス内容が一番重要かと思っていましたが、意外と皆さん価格の方が重要視していることが分かりました。
価格、提供サービス内容、会員数の3つをよく検討すれば、あなたも納得のいく結婚相談所が見つけられるのではないでしょうか。
結婚相談所への支払い総額
サービスを利用して結婚できた人のほうが多くのお金を使っており、平均34万3千円となっています。これは単に成婚料の問題かもしれません。
ただ利用者が最終的にこれぐらい使っているというのだけ把握できれば良いと思います。
まとめ
結婚相談所に対する疑問のほとんどが、これで解消されたのではないでしょうか?
結婚は相手あってのことなので、あなたの相手を思いやる心があれば、きっと良縁に恵まれると思います。
結婚相談所をどこにしようか悩んでいる方は、一度こちらの記事を読んでみてください。
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