10年間女性と生活した経験を元に思う結婚のメリット、デメリット

私は1年の同棲生活を経て結婚を決意しました。そのときの年齢は20歳そこそこ。今考えるとなかなか早い年齢に結婚したものだと感心します。その後7年の結婚生活を経て、自分から切り出しことがきっかけで離婚しました。

この経験があるからこそ現在は安易に「結婚したいな」とは思わなくなりました。

しかし現在、年下の女性と接していると「早く結婚したい」とか「子供がほしい」など言われるので、ちょっと困ってしまいます。

自分の考えとしては勢いで結婚するのもある意味大切なことだと思うのですが、できることならば結婚というものがどうゆうものなのかキチンと理解した上で「結婚したい」と言ってほしいなと思ったりします。

もっとも困ったのが嫁以外の女性とセックスができなくなること

これを読んで「はぁ～！なに言ってんの？」と思われるかもしれませんが、本当にこれが一番困りました。

なぜ困るような事態になっていったのか順を追って説明します。まず付き合いたての初々しい頃は彼女に対して一番発情期になっており、一番エロいことをしていたのもそのころです。その後2年間ぐらいはだんだんと回数やエロさが減っていき、週1回ぐらいもしくはそれよりも少ないペースでしていました。

3年が過ぎた辺りから「月1回してるかな？」というほどガクッとセックスをする回数が減りました。この辺りからだんだん男性と女性のセックスに対する温度差を感じるようになり、女性はしたいのに男性の私はしたいと思わないという状況になってきます。

そして離婚直前の2～3年間は本当に数えるほどしかしていません。

普段ケンカをほとんどしない私達二人でしたが、この事が原因で何度か揉める事がありました。それぐらい女性はしたい願望があると言うことだと思います。

もちろん私は嫁が大好きであることにはずっと変わらなかったのですが、時間の経過と共にセックスの対象からは外れていきます。

始めは女性として見ていたものが、長年連れ添うごとに家族へと変化していき、セックスをしたいとはほとんど全く思わなくなったのです。ここで困ったのが嫁には性欲が沸かないが、ほかのカワイイ女性には性欲が沸いてしまうという点です。

結婚している以上、妻以外の女性と肉体関係になれば不法行為となり損害賠償を請求されたりします。もちろんそんなことにはなりたくありません。損害賠償請求となれば金額で揉めるのは必須で、裁判所まで関わってくる可能性はかなり高くなります。

一時の快楽のために、その後が面倒になる事態は好ましくありません。「嫌なことに使う時間ほどもったいないことはない！」と私は考えてしまいます。

なにをするのにも一緒

基本的には休みの日買い物するのも遊びに行くのも、なにをしていても一緒に行動していました。別行動なのは仕事ぐらいのものです。

これはメリットとともデメリットともとれます。一緒に行動することは楽しいですし、それが当たり前になっているのでとても気ラクに過ごせます。

しかしこれが時には煩わしく感じたりもします。どうしても二人で行動するということは、相手の都合に合わせたりしなければなりません。例えばすぐに出かけたかったとしても、相手のメイクが完了するのを待っていなければならなかったりするわけです。ほかにも嫁さんの仕事終わりに、自分が車で迎えに行くのが毎回当たり前になってきたりすると、普段はそんなことなにも思わなくとも、ふとした瞬間にすごく嫌になったりします。

嫁と一緒に行動をするのは楽しいですが、10年近く一緒に行動していると楽しかったはずのことが、完全に日常へと変化していきます。

毎日同じことの繰り返しをしていると、私は発狂しそうなほど息苦しさを覚えます。毎日楽しく生活をすることをモットーとしている私には、毎日が日常という生活が耐えられませんでした。

結婚生活で得たもの失ったもの

得たもの；妻、犬、安定感、相手方の家族や親戚

失ったもの：女、友人、自由な時間

すぐ思いついたのがこんな感じです。ようするに10年前の結婚する前であれば「得たもの」のほうが手に入れたいと思っていたのかもしれません。

今このように改めて書き出して考えてみると離婚をすることで「得たもの」を切り捨てて「失ったもの」取り戻していることが分かりました。この二つを天秤にかけたとき、いまの自分はこれを選んだということになります。しかしどっちもどっちって感じはしますが…。

改めて考えてみると、結婚し妻ができたことで自動的に「女」は失ってしまいます。私の中では妻と女は別としています。

家に帰れば妻がいるので、仕事が終われば寄り道もせずまっすぐ帰宅することが多かったですし、休みの日も妻といるので、連絡を取り合って遊ぶような「友人」は1人もいなくなりました。嫁がいる安心感からなのか、まったく友人と遊ぶという行動にやる気が入りませんでした。

これだけ一緒にいることが多いので、当然自分一人の時間というのはほとんどありません。それは相手も同じで「一人の時間がない」と言われたことがあります。

家族や親戚について

結婚をすると当人同士だけの問題ではなくなります。うちの家族とほとんど話したこともない相手方の家族が親戚になるわけです。これって今になって改めて考えると、とんでもないことだなと感じます。

妻側の家族とうちの家族は基本的な考えが合っていなかったと思います。うちの家庭はどこかラフな所が多々あり貯金をしないタイプで、父、兄と酒好きです。一方、妻側の家族はわりとしっかりしたタイプで貯金もちゃんとしているようでした。

そんな異なる考えの家族に挟まれるので、妻は「なんでそっちの父親はそんな考え方をするのか理解できない」といったことや反対に自分が「なんでそちらの家族は娘にそんなに甘やかすのか分からない」といったように切っても切り離せない面倒ごとが多くなります。

もちろん困っている時は助けてくれるかもしれません。反対に困っていれば助けなければならないかもしれません。それを良いと思うか悪いと思うかは自分次第だと思いますが、私には面倒ごとが増えたようにしか感じられませんでした。

まとめ

私は離婚した立場なので結婚に対してメリットよりもデメリットのほうが大きく感じています。なぜあんな大変なことをわざわざしなければならないのかと、一度経験したからこそ思います。

好きだから一緒にいる。好きじゃないから一緒にはいない。そんな単純で当たり前な感情をもとに生活したほうがとても幸せな毎日だと思います。しかしそれは男性の立場からしか物事が見えてない考え方なのかもしれません。

女性からすれば妊娠や子供の問題、仕事の問題が重なってくるのでそうは言ってられないのが現状かもしれません。

「結婚」って女性の権利を守る為に作られた制度なのでしょうかね？現実的に考えると養育費とか生活費などの経済面が、女性にとってすべてクリア守られているのが結婚なように感じます。

現実的に考えると男性にとって結婚は、憧れを持つ理由がまったくないように思えます。